リモーネ
第5章 ペチュニア
「二人きりで?」
かえではバカにしたように言う
「…うーん、二人…いや三人は増やせる」
神崎も対抗したかったのか本気なのかそんなことを言う
「どういうことよそれ…」
「まぁ、俺の人脈の広さをなめてはいけないよってことかな」
「いっちゃんこわい。」
「…あの、よくわからないんですが、帰らないんですか。あと、凪、すみませんがそろそろ離してください。俺、剣道した後なので臭いと思いますよ?」
「帰る!でもセナは臭くない!」
「あ、はい…?」
一緒に帰る、とはいっても路線上、凪と神崎はセナらと逆方向で駅までだ。かえでは途中でそれに気がついたのか、駅に着く頃にはすっかりいつも通りの呑気さだった。
「じゃ、バイバイいっちゃんと凪」
改札に入ってすぐ、凪と神崎とは乗り場の違うかえではセナの手をひいて帰ろうとする
「いや、はやすぎでしょ!」
「はやくないむしろ遅い!」
かえでと凪はしょうもない事をいってセナの手を左右から引っ張りあっている
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