テキストサイズ

暗闇の向こう側

第2章 向こう側は…

大野side

こんな優しい人みたことない、二人の時はいつも以上に優しくて、大切にしてくれてた。
その気持ちにどこか甘えてたんだと思う。
こんなに不安にさせてたんだ…、ごめんね。こんなに思ってくれる人はこれからいないだろうな…。

自分の不安なんて小さい、男とするじゃなくて、相葉ちゃんとするんだから怖がる必要なんてなかったんだ。

そう思ったら素直に気持ちが言えた、言えたと思う。
善は急げだな…早くベッドに行こう。
相葉ちゃんの手を引いてお風呂を出た。展開が早すぎたのか呆然としてる。

バスタオルで体を拭いてやり、自分の体も拭いたはいいものの…この後って…
あっ…やられるほうがグイグイいくのも…
また俺やらかしてるじゃん。恥ずかしいけど、やってもらうしかないよな…

智「ここからは…リードして…」
そうしないと前に進まない。これからはちゃんと言葉にしよう…そうしないと伝わらない。
それにしても年上のくせにこれは恥ずかしいな…

相「いいの…俺でいいの…?」
すごい不安な顔、また涙が溢れそうになってる。

智「相葉ちゃんがいいの…俺じゃ、いや?」

相「違う」
顔を横に振って否定している、子供みたい。可愛い。
相葉ちゃんの体をゆっくりと抱き締める。

智「なら…お願い…相葉ちゃん…」
俺の肩に相葉ちゃんの涙が落ちてくる。頭をポンポンと叩いて…

相「大ちゃん…大切にするから…」

智「うん」
そういうと俺をひょいっと抱き上げられる。
えっ、お姫様抱っこ??

相「いい??」

智「うわ!」
そうきたか…、相葉ちゃんらしいか。首に手を回す。
目が合ったので笑ってしまう…。

相「いくよ、大ちゃん軽い」
いつもの優しい笑顔になってる、目は真っ赤だけど…、ようやくいつもの相葉ちゃんだ。
それにつられて俺も笑ってしまう…。

そのまま寝室までいき、ベッドにゆっくりと下ろしてくれる。ベッドサイドのランプだけつけて、顔が見えるぐらいの明るさにしてくれる。

相「これぐらいでいい?寒くない?」

智「うん、大丈夫」
俺の傍にくる…

相「抱きしめていい?」
確認してくれる…優しい、優しすぎるよ…

智「いいよ、相葉ちゃんがしたいことは俺もしたいから確認しなくてもいいよ」
そういって俺から抱き着いていく…緊張してる…?
手が震えてるような気がする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ