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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

マネージャーが相葉ちゃんの家に迎えに来てくれた。突然迎えの場所を変更したら小言を言われたが、いつものことなので聞き流している。

それにしても相葉ちゃんは何で男の俺を誘うんだろう。さっぱりわからない。別にゲイだからとかバイだからとか差別はしないけ、俺がノーマルのこと知ってるはずなのに・・

そんなことを考えていたら雑誌の取材の現場に着いた。今日は翔ちゃんと二人で対談形式の仕事。
二人だけなんて久しぶり。
翔ちゃんといて俺はすごく楽、だから好き。色々なことを教えてくれるし、会話をしてくれるから。いくら好きでも恋愛には俺は繋がらないなと改めて思った。
色々、考えていたら楽屋に着いた。

楽屋の扉を開けると翔ちゃんがいた。

翔「おはよう」
パソコンで仕事をしてた翔ちゃんが俺を見て、上から下まで見てきた。

智「おはよう、なんか変?」

翔「その服、どうしたの?」

智「相葉ちゃんにもらったの」

翔「え??」

智「昨日、相葉ちゃんと後輩と焼肉行って、その後相葉ちゃんの家で飲み直して寝っちゃった。朝、帰る時間がなくて服までもらっちゃった」

翔「そう・・・」

なに、その反応。いつも明るい翔ちゃんが意味ありげな返事する。

智「何かあるの?」

翔「いや、いいけど・・」

何にこの歯切れ悪い答え。
気持ち悪い。

智「何??言ってよ」

翔「いいけど、ここで言えないから、あとで俺の車きて」

ここで言えないって、なんなんだよ。なんか悪い話なのかな・・・
すごい心配になってきた。

メイクさんから呼ばれて、メイクをして撮影に向かった。
撮影は順調で時間より早く終わった。着替えて休憩時間をもらえたので翔ちゃんの車に行った。
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車で翔ちゃんがタバコを吸いながら携帯を見てた。
ドアをノックするとこちらに気づいてロックを開けてくれたので、助手席に乗り込んだ。

翔「どうぞ」

智「ありがとう、なんでここなの?言えない話?」

翔「うん、まあ・・」

智「悪い話?」

翔「どうだろう、いい意味はないかもね。相葉ちゃんが遊んでるのは知ってるよね?」

智「うん、まあね・・」

翔「で、どっちもとも遊んでるだろアイツ。後輩とかも・・」

それも知っている、知りたくない情報も色々教えてくれるのがこの世界だから。

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