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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

入浴剤を使っていいかと聞かれた時、バスタオル一枚の姿にびっくりした。声をかけられたこともびっくりしたけど、裸に反応してしまった。

いつも見てるのにドキドキする。
やられたからかな…。思い出すと顔が赤くなりそう。顔を振って違うことを考えるようにしてたら…。

相葉ちゃんの声がする。入浴剤がどれかわからないから助けてと言われたので洗面台に行く。

棚の中を見ると同じような入浴剤がいっぱい。俺が入浴剤が気持ちいいと言ったら、別れた彼女がいっぱい買ってきてくれたんだっけ。別れた後、自分でお気に入りだけは自分で買ったのを思い出した。

お気に入りを相葉ちゃんに渡すと、一緒に入ろうと誘われた。
絶対に入らないと伝えて、リビングに戻った。

二度とやらないと思ってるのに、ふと思い出してしまう。恥ずかしいのに。終わったことだと言い聞かせて、絵の続きを描く。時計を見ると1時間ぐらい経っていた。

相「お先。大ちゃんも入れば?今なら温かいよ。入浴剤、すごい気持ちいいね」

智「でしょ!!どうしよう…」

相「お酒が抜けてすっきりした。ビール飲みたいけど飲んだら明日仕事がな…」

智「明日の仕事の後のビールだね(笑)、じゃあ入ってくる。先寝てね」

相「うん、おやすみ」
キッチンでお水を飲んでいる相葉ちゃん。仕事のことを考えてビール飲まないところはすごいと思ってしまう。俺は飲んじゃうな…。

お風呂場に行くと温かい。入浴剤も良い匂いだし、気持ちいい。
湯船に入るのも久しぶりかも。
いつもシャワーだけだし。二人ってこんなところがいいんだよな。

明日は雑誌の取材と撮影と松潤とコンサートの打ち合わせをする。打ち合わせだけとはいえ、呼ばれたってことは振り付けの手直しが入るんだろうな。先のことは考えないようにしよう。

長く湯船に入れないので、体を洗ってお風呂から出た。
リビングにはまだ相葉ちゃんがいて、テレビを見てる。

智「寝ないの??」

相「寝るよ、明日の準備。朝早いから。俺、明日帰り遅いと思うからご飯はバラバラかな…」

智「俺も明日、終わり何時かわかんない。松潤とコンサートの打ち合わせ。早く帰らせてくれるかな…」

相「そうなんだ、どうだろうね~早く終わるといいね(笑)」

智「寝よっか」

リビングの電気を消して、二人ともすぐに寝た。

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