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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野Side

俺は昼間、相葉ちゃんと、とんでもない約束をさせられた。
このままじゃ、相葉ちゃんが嵐を壊しかねない、だからその条件をのんだ。

相葉ちゃんはいつから、あんな状態なんだろう。なんで誰とでも寝るんだろう。いつから冷めた対応になったんだろう。

俺の頭ではそこまで考えがおよばない。ニノみたいに勘や頭がよかったらわかるんだろうけど・・

そう考えていたら、いつのまにかタクシーは相葉ちゃんの家の前に着いていた。
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相葉ちゃんに電話するとマンションのエントランスまで迎えに来てくれた。

昨日も来たのに今日も来ることになるとは・・・
時間は夜の22時を過ぎていた。

昨日と同じリビングのソファに座る。

相「おかえりだね、昨日も来たから。ふふふ」

そう言いながら嬉しそうに一人でニコニコしている。
俺は何一つ楽しくない。

相「そんな怖い顔しないでよ。いきなりなんてことはしなから。何か飲む?ビール?ワイン?」

智「ビール」
どうしても俺としないといけないのか。話せばなんとかなるのかな・・

相葉ちゃんが冷蔵庫を開けて、ビールとグラスを出して、グラスにビールを入れて、俺に渡してくれた。

智「相葉ちゃん・・・、どうしてもなの?」

相「なに?今更?約束じゃん。怖い?」

そういって俺の横に座ってきた。

智「理由を教えてよ、納得できない、意味がわからない」

相「理由なんてないよ。大ちゃんとしたいと思っただけだよ」

俺の太ももに手を置いてくる。
俺はぞくっと体が震えた。

智「俺のことが好きとかじゃないんだ・・」

相「好きだよ。好きでもない人とするほど俺困ってないし」

智「違うよ、俺のことを本気で好きとかじゃないんでしょ?」

相「この年で本気で好きってなに?1回だけするだけでしょ。大人の関係なんていっぱいしてるじゃん」

やっぱり悪い顔をしている。

智「ごめん、俺はそんな経験ないよ」

相「芸能人なのに?俺が初めてなの?ふふふ、やっぱり可愛いな大ちゃんは」

智「俺は付き合った人としかしない」

相「俺はそんな面倒なのもういいよ。何、今更?約束だろ?大ちゃんだから優しくしてんだけど」
ちょっと冷めた声、冷めた顔で俺を見てくる。

智「するよ。ただ俺はこんな関係が寂しいだけだよ」

気持ちがないセックス・・・

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