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暗闇の向こう側

第1章 闇は深い

大野side

智「本当にごめんね、言っちゃダメなの知ってるけど。ここだけだから、もう言わないよ」

翔「こっちが悪いから。俺とニノがそうなったからって言われたら何も言えないよ」

翔ちゃんに気にして顔を下に下げている、そんな顔させて本当に申し訳ない気持ちになった。

智「それとこれとは話が違うから、相葉ちゃんが悪いんだよ。翔ちゃん達は悪くないよ。これで最後にするから聞いてもいい?」

翔「いいよ、何?」

智「ニノと付き合ってるの?」

翔「付き合ってる、ごめんね、黙ってて・・・」

言わせたくなかった、言いだすまで待つつもりだったのに・・

智「いいよ、翔ちゃんとニノが幸せならそれでいいから。ニノは賢くて器用だけど、自分の気持ちを素直に言えない人だから心配してた。翔ちゃんみたいにまっすぐな人が隣だと安心する。良かった。」

色々な気持ちが入り混じって、気持ちが高ぶって涙が溢れてきた。
それを見た翔ちゃんがびっくりしている。

翔「ちょっと、なんで智くんが泣くんだよ。やめてよ、泣かせてるみたいじゃん(笑)もう」

智「涙もろくなって・・うう」
別になんとも思っていないこともすぐに感動してしまう。俺、こんなのヤダ。

翔「ありがとう、嬉しい。それよりも問題は相葉ちゃんだな。智くん、メンバーも誘うのか・・。以前は普通だったのにな。なんであんなに遊ぶようになったんだろう」

智「わからない・・・」
俺には全く見当がつかなかった。

翔「遊ぶのはいんだけど、いつか痛い目に合うかもと心配になる。1回の失敗でダメになる世界だからさ。俺らも今以上に気をつけなと、智くんも気をつけてね」

智「そうだね」

そんなことを言ってるとマネージャーから電話で戻るように連絡がきた。

俺は誰に何を気をつければいいんだろう。相葉ちゃんから?
そもそも、俺は男なのにな・・

翔「智くん、今のニノに言わないでね。ニノが知ったら絶対に相葉ちゃんを本気で怒る。嵐、初の喧嘩で解散になりかねないから」

智「そうだね」

今までメンバーと喧嘩せずに上手くやってこれたのは、知ってても知らないフリをしてあげてること。本音のみは言わないこと。楽しく仕事するにはこのルールは絶対なのが嵐なのだから。

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