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櫻井side




「痛い…」



カーテンの隙間から
差し込む朝日が眩しくて、
俺は目を覚ました。


体を持ち上げると、
腰の辺りがズキズキと痛む。



「…ったたた。」



腰を押さえながら
リビングまで向かう。



「…あ、翔おはよ。」

「ばーか。」



俺は潤に向かって、
あっかんべーをしてやった。


潤はぽかんっとしてたけど
俺は恥ずかしくて足早に
洗面台に向かった。



…恥ずかし。

自分でしたくせに、
顔が熱くなって仕方ない。



鏡で自分の顔を見たら、
やっぱり顔が赤くなってた。



あんなことして…
俺、子供みたいじゃん？



「翔、ご飯できたよー。」

「うん、今行くー。」



顔を洗って潤が待つリビングへ
スリッパをぱたぱた鳴らしながら
向かった。


…あ、髪の毛癖ついてるんだった。

ま、いっかあ。



あとで直せばいいもんね。



「…潤？」

「え？あ、ああ…」



潤は俺の頭を見て、
笑ってる…？



「…翔、髪の毛ちゃんと直すんだよ。」

「わーっかってるからあ。」



俺は潤が焼いてくれた
トーストを口に押し込み
コーヒーで流し込んだ。



「…ん、うま」