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恋空予報

第18章 番外編 最近の心情

櫻井side




…あ、休みもらえた。

嬉しくて緩む頬を
押さえるのに必死。


ふふ、潤と一緒に旅行なんて
嬉しくって仕方がない。



「翔、休みもらえた?」

「うんっ!もらえたあっ」




潤に抱きついて
首筋に顔を埋める。


少し汗の臭いがするけど
これも…好きなんだ。



潤のすべてが好き。

できることなら、
ずーっと隣にいたい。


俺が嫉妬しすぎなのかもしれないけど
潤には…俺だけを見てほしいんだ。


ずっとずっと…。
いつまでも…。



「翔、ご飯食べよ?」

「うんっ」



潤のあとを追い、
俺は席に着いた。



「わぁ…美味しそう…。」



テーブルの上に並ぶ
料理を見て瞳が輝く。


やっぱり俺より潤の方が
料理が上手なんだよなあ…。

うん。負けてるのは知ってる。


てか、もともと勝てる
見込みなんてないし。



「ん、美味し…。」

「ほんと?嬉しい。」



潤はちょっと照れた笑みを
浮かべながら、
俺の頭を優しく撫でた。


…あ、気持ちいい。



俺が気持ちよくて、
目を瞑ったら唇に
優しく感触。



それがなにかは
すぐに理解できた。



「ばか…。
食べてるときにするなよ。」

「ごめんごめん。

…翔が、可愛いから、つい、ね?」

「……可愛い?」

「うん。可愛い。」



俺の頭を撫でながら
潤は優しく笑う。



「俺、男だよ?」

「そんなの関係ないよ。
…可愛いが嫌だったら、
綺麗、かな…」



…綺麗。

そうなのかな。


自分ではそんなの
思ったこともないから。


……自分に自信、
持ってみようかなあ。



「あ、片付けしとくから、
潤、お風呂入ってきて。」

「はーい。」



潤はお皿だけ運んで
お風呂場に向かった。



「よし…っと。」



潤にしてもらった分、
俺もちゃんと期待に
応えないと…ね?

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