
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
答えは見つからない。
可愛い顔……可愛い顔…?
やっぱりよくわからない。
俺は潤がかっこいいな、
って思うから可愛いなんて
思ったことがなかったんだよね。
「翔。」
「あ、潤っ」
俺は人目も気にせず
潤に抱きついた。
潤からほのかに香る
コーヒーの匂い。
…いい匂い。
ぎゅーっと抱き締めてたら
潤から体を離した。
「潤…?」
「…は、ずかしいから…
家、帰ってからにしよ?」
…あ、珍しく潤が照れてる。
お宝映像じゃね?
「うん、帰ってから
いちゃいちゃしようね」
「ん、うん…」
潤は俺の頭を優しく撫でた。
大きくて優しい手。
潤は俺の手を引いて
ゆっくり歩いてくれた。
潤の大きな背中を見てると
なんだか恥ずかしくなる。
やっぱり、潤はかっこいい。
俺は…可愛い、のか?
また、『可愛いってなに?』の
無限ループに入ってしまった。
