
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
「おはよ。」
「おはよう」
シャワーを浴びてきた潤が
俺に挨拶する。
キッチンに立ってる俺に近付き
俺を引き寄せてキスをした。
「…なんか怒ってる?」
「…いや、別に…。」
「翔。人の目を見て話さないときは
翔が怒ってるって証拠なんだよ?」
…その通りだ。
イライラしてるときは
人の目を見て話せない。
潤でさえも目を合わせられない。
「なんかあったの?」
「いや、別に…」
「言ってよ。」
潤が後ろから俺を抱き締めるから
濡れた髪の毛が首筋に当たって
少しくすぐったい。
「しょーう。」
「…ごめん。」
「え?」
「最近…変な夢見て。
俺が潤を好きになる度、
潤は俺から離れていくんだ。
…だから――「なに言ってるの?」
潤は俺の頬を両手で挟んで
目を合わせた。
「俺、翔以外好きになれないや。
翔が大好きだから。
離れないから、安心して?」
