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恋空予報

第17章 幸せの形

二宮side




送られてきたメールの内容を見て、
少し笑ってしまったのは内緒にしておこう。


杏仁豆腐、だなんて、
雅紀が食べるところを
想像したことなかったから。


コンビニに立ち寄って
適当にカゴに放り込む。



…あ、冷えピタ。


ふと、視界に入った
冷えピタの箱を手に取った。


……子供用しかない。

いや、別に大きさが違うだけで
特に違わないよな?

うん。別にいいだろ。


用途、全く同じなんだから。



「ありがとうございましたー」



コンビニを出たとき
聞こえた声。


…どこかで聞いたことがある。

いや、でもあんな人見たことない。




……心当たり、ないし。



…たまたま、ね?

疲れてるからそう聞こえただけで
別に違うだろう。


あんな人見たことない。
うん。そのハズだ。




だって、俺より年上だったから。


…名札、ちゃんと見ときゃよかった。

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