
恋空予報
第17章 幸せの形
ニノの小さくて柔らかい体を
俺の腕の中に収める。
「雅紀、時間だから……」
「や…」
「離して」
「嫌…」
ニノに迷惑をかけているのは
わかっているけれど。
けど…。
耐えきれなくて。
「雅紀、離れないと怒るよ?」
「やだぁー…っ。」
いやいやって俺がニノを離さないでいると
ニノはこっちに振り返って唇にキスをした。
…ニノの冷たい唇が
なんだか気持ちよくて。
もっと欲しいってねだったら、
ベッドに押し倒されちゃって。
「ん、うぅ…」
啄むようなキスから
深くて甘いキスへと変わる。
風邪引いてるから熱いのか
ニノに触られて体が熱いのか
どちらかわからないけど熱くて仕方なくて。
「ニノ、熱いよぉ…」
「…っ。」
ニノの喉元に汗が伝う。
…かっこいいなあって思って
じーっと見上げてたらニノが
はぁーって深い溜め息をした。
「そんな顔見せていいの、
俺だけだからな…。」
「え…?」
ニノの唇が首筋に当たる。
ぴくんっと体が動いて
反応してくる俺自身。
「っ…ごめん…」
ニノはそう言って、
俺から離れた。
