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プリンス×プリンセス

第76章 虚言の裏側

…そりゃあ、な。

ディオとジュークが組んだら無敵なんだろうって簡単に想像つくけど。

だからって…その笑みは無いんじゃないか?

「それで…キサンタンガムに復讐をした…?」

「そうだな。あのお陰でずいぶんと大人しくなったようだ」

もう終わった事。

そんな雰囲気をまとわせて肩をすくめるディオにイラッとして…

ダンッ!

ディオの座るソファーの肘掛け部分を殴りつけた。

「他にやり方はなかったのか!?」

そのまま、驚いたディオの目を近い距離で睨み付ける!

「何で誘拐事件なんかおこしたんだよ!」

生まれたばかりの赤ん坊を連れ出して、姉上に心配させて…

終いには死亡で片付けられた。

「それが計画?」

あれでキサンタンガムの方はうまく片を付けられたのかもしれない。

ジュークの復讐も果たしたんだろう?

だけど、そのせいでルーミーと生き別れになってしまった。

「あんなの…姉上も子供も可哀想じゃないか!」


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