
にじいろ。
第26章 輝かしい未来へ。
和也「おばさんが…?」
始業のベルが鳴る前に
井ノ原先生が血相を変えて教室に飛び込んできたんだ。
あれから
あれからたった3日後のことだ。
まーくんにもおばさんにも
まだ何も伝えていなかった。
井ノ原「雅紀と一緒にすぐ病院に…!」
雅紀「かず!!」
教室のドアが勢いよく開いた。
雅紀「行くぞ…!」
和也「うん…!」
井ノ原「雅紀、和也。落ち着いてな…?」
雅紀「ありがと、先生…」
まーくんは俺の手をガッと掴んだ。
斗真「ニノ!」
斗真の声に振り返ると
ボスッ、と俺のリュックを投げて寄越し
唇を噛んで頷いた。
俺たちは校庭を駆け抜けて
大通りでタクシーを拾い
搬送先の病院に向かった。
和也「まーくん…」
雅紀「大丈夫だよ。大丈夫だから…」
自分に言い聞かせるように
拳をギュッと握ったまま。
小園「雅紀くん…」
雅紀「小園さん! 母は…?」
手術室に辿り着くと
まーくんがおばさんの上司らしき人に詰め寄った。
小園「私が付いていながら…申し訳ない……」
和也「状況を説明していただけませんか…?」
小園「君は…」
和「雅紀の従兄弟です」
小園「あぁ…和也くん、だね…?」
始業のベルが鳴る前に
井ノ原先生が血相を変えて教室に飛び込んできたんだ。
あれから
あれからたった3日後のことだ。
まーくんにもおばさんにも
まだ何も伝えていなかった。
井ノ原「雅紀と一緒にすぐ病院に…!」
雅紀「かず!!」
教室のドアが勢いよく開いた。
雅紀「行くぞ…!」
和也「うん…!」
井ノ原「雅紀、和也。落ち着いてな…?」
雅紀「ありがと、先生…」
まーくんは俺の手をガッと掴んだ。
斗真「ニノ!」
斗真の声に振り返ると
ボスッ、と俺のリュックを投げて寄越し
唇を噛んで頷いた。
俺たちは校庭を駆け抜けて
大通りでタクシーを拾い
搬送先の病院に向かった。
和也「まーくん…」
雅紀「大丈夫だよ。大丈夫だから…」
自分に言い聞かせるように
拳をギュッと握ったまま。
小園「雅紀くん…」
雅紀「小園さん! 母は…?」
手術室に辿り着くと
まーくんがおばさんの上司らしき人に詰め寄った。
小園「私が付いていながら…申し訳ない……」
和也「状況を説明していただけませんか…?」
小園「君は…」
和「雅紀の従兄弟です」
小園「あぁ…和也くん、だね…?」
