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にじいろ。

第24章 サクラ咲ケ。

風間「いいじゃん! いいよ、ニノ!!」


風間が興奮気味で俺の手をガッチリ握ってくる。


村上「落ち着けや(笑)」



斗真は斗真で
さっきのアカペラに頭の中でギターラインを乗せているようで
目を瞑って無意識にエアーギター弾いてるし(笑)



村上「ところで、風ぽん。
この曲は誰に向けた曲なんかなぁー?」


ヒナがニヤリと八重歯を見せて
風間の肩を引き寄せてからかう様に聞くと


斗真「それ、俺も気になるんですけどー?」


反対側から斗真まで肩を組んできて
背の高い二人に両脇を囲まれた風間はまるで
捕らえられた宇宙人若しくは
猿の惑星の名シーンのようで。


和也「二人共ー。
風間が困っちゃってるじゃん。」


俺は正面から風間の頭をポンと掴んで
至近距離までグッと引き寄せた。




和也「で、誰に向けた曲なのかな?♡」




風間の頬の筋肉がピクリと動いた。

引き攣ってる(笑)




風間「…ね、」


三人「「「ね?」」」









風間「ねーちゃん…。」












まさかの姉弟愛、乙…。

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