テキストサイズ

にじいろ。

第14章 ピカイチでハレンチな青春。

花道を歩きながら
キスのことで頭が一杯で
まーくんも
観客に手を振ってるけど
さっきよりも表情が堅くて



「キッス!キッス! キッス!キッス!」



どうしよう…


まーくんに手を引かれて向き合った



どうしよう
どうしよう
どうしよう
どうしよう



まーくんが俺を見つめる


周りはシーンとして
俺達二人に注目してる






雅紀「姫」




吸い込まれそうな瞳は
ここが学校で
しかも沢山の人の前だということを忘れさせた




雅紀「愛してるよ」




観客にも聞こえるように
ハッキリとそう言った




和也「愛してる…」




気付いたら自然と口から
漏れていた






まーくんの手が俺の肩を優しく包み
顔が近付いてくる


潤くんみたいに
口元を覆うマントは無い





俺は覚悟を決めて
目を瞑った







まーくんの唇が
俺の唇に重なる

チュッなんて
可愛らしいのじゃなくて
3秒くらいのキス






しちゃった…


唇を離すと
観客席から大きな拍手と祝福の声
が聞こえた


智「おめでとーう!!」
翔「おめでとう!!」




まーくんがニコッと笑って
俺の手を取り
高々と腕を上げた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ