
これってSなんですか?
第8章 プレゼント
「ストラップ欲しくないの?」
くっ
かわいい顔して聞くなぁ
「欲しいけど…
着替えてきていい?」
駅ビルなんて人がいっぱいの所
こんな格好じゃやだ!
「うーん…
スカートに着替えるの?」
お?
「ううん
ジーンズ」
「じゃダメ」
ええ!?
即答!!
期待させて却下!?
ひどい!!
「アイは…いっつもズボンなんだもん
スカートのほうが絶対かわいいのに!」
頬っぺた膨らますのもかわいいけどもさ
なんか…
「ショウ君は私がみんなに見られていいの?
風吹いたら見られちゃうんだよ?
てかエスカレーターが無理だよ
後ろの人にお尻見えるよ?
てか見せていいの?
私の裸を見せたいの?」
なんだか悲しくなってきた
こんなところで泣きたくないけど
粗末に扱われてるみたいで
心が悲しみでいっぱいになる
するとショウ君は無言で繋いだ手を引っ張り
私を路地裏に連れていく
私は人がいなくなって限界がきた
涙がポロポロ出てくる
「ごめん
アイちゃん
泣かないで?」
優しく目にキスしてくれるけど
いろんな人にじろじろ見られたり
ノーパンバレたらどうしようっていう心配からの緊張から開放され
私はすぐには立ち直れなかった
