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腹黒王子の甘いワナ

第2章 1

〜遥斗目線〜

僕はいじめられてる。得になんかした訳じゃないのに。
でも理由は分かってる。僕が根暗、しょぼいからだ。

何故それだけでいじめるのだろうか。どれだけ勉強しても
それだけが分からない…。

ガタッ…

「おい、なにぼーっとしてんだよ。如月。ちょっと
面かせや…。」

この声を聞いただけで鳥肌が立つ。
そう、こいつこそが僕をいじめる奴らの頭、一条琉生だ。

「僕…用事があるから…」

「んなもん関係ないねぇよ!いいから面かせって言ってんだろ!!」

バキッ!

「うっ…!」

痛い、口の中に鉄の味が広がった。

「っ!?いっ…!」

どうやら髪を掴まれたようだ。

「早く来いよっ!」

「いたっ!離して…よっ!」

「嫌だね。黙ってついて来い…」

僕は髪を掴まれたまま体育館の用具室に入れられた。

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