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missing☆ring【完】

第7章 追憶の彼方へ

陸はちゃんと私を好きでいてくれた。
陸はちゃんと私を想っていてくれた。



陸……



嗚咽で言葉にならない名前を呼んだ。




枕に顔を埋めて泣いた。



陸。
なんでごめん?
陸は何も悪くないから謝らないでって言ったじゃん。



ごめん。は私の方だよ……



ちゃんと向かい合わなくてごめんね。
素直になれなくてごめんね。
私を置いて逝ったのは許さないけど、私だって、陸のことずっと、ずっと好きだったんだから……



だから、ごめん。何て言わないでよ。
なかったことになんてしないでよ。


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