
誘惑のサンタクロース
第5章 その後☆
わたしは星弥くんの香りの残る服を脱いで、
もしパパに怒鳴られても
すぐに家から出て行けるように
部屋着ではなく
外に出かけられる服に着替えた。
部屋から出て
二人の待つ部屋に行く。
ダイニングのテーブルに
向かい合わせになって座っているパパとママ。
わたしはテーブルの横に立つと
意を決して
今まで思っていたことを吐き出した。
二人に仲直りしてほしい事、
パパの怒鳴り声が恐くて震えている事、
ママの悪口を聞いているだけで胸が苦しい事、
途中からは涙が出てきて
うまく言えなかったけど
精一杯自分の気持ちを伝えた。
