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second girl【完】

第8章 願い

私の両腕が自由になり、その代わり私の視界が暗闇になる。







「隠してやるよ!顔はアイツじゃねぇから…」






乱暴に言う五郎なのに、その言葉に切なくて胸が鷲掴みにされたよいな感じになった。







五郎と隆史を好きな自分が重なる。




好きで仕方ないのに、相手は違う人を見ている。




相手を傷つけるようなことをして、その時だけでも相手を手に入れたような、錯覚になって行く。




上手く行かない。
何もかも…
もっと上手く愛せたら―…









「お前はアイツを思って鳴いてろ」









五郎の唇が優しく私の体を這う。




五郎の指が優しく私の中を突き刺す。




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