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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

「…ねぇ……ホントに俺じゃ…」


「だめ……代わりなんて要らないの」



私は、はっきりとそう伝えた。だが、まだ諦めていない様子で。


「俺は…あんな男とは違う…。悲しませたりなんかしない」

「…わかってる。逢田くんは、優しいよ。でもそれじゃあ、ダメなの……。

どんなに優しかったって、どんなに紳士な人でも…私はあの人のことが好き…なの」



そして、沈黙の中…。パスタが届き、食べることにした。



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「ご馳走さまでした」

「旨いな、ここ」




「じゃあ帰ります…」


私は逃げるように、帰ろうとした。
すると…。

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