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私は官能小説作家の素材

第7章 壁と壁

「かしこまりました」


今日は、イタリアンレストラン。
パスタとか、ピザとか色々なものがあって迷ったが…ここは普通のパスタにした。


逢田くんもパスタを選んでいた。



「…真菜」


突然呼ばれた。
「はい」と返事をする前に目があった。



「写真見た?」

「あ…はい……」


覚えたくなくとも、目に焼き付く写真だった。私にとって、こういったことは初めてだった。


「彼奴、やめた方がいい」


適切な答えを言われているような気はする。でも、今更この恋を諦めろって言うのか。

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