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私は官能小説作家の素材

第6章 束縛の証

ムスッと怒ってしまった私は、すぐにお風呂場から出て火照っている身体を冷やした。


「真菜っ!」

「なんですか」

彼は服も着ないでホテルの白いバスタオルをだけを腰に纏って出てきた。

身体に流れる雫が綺麗で、つい手が出てしまった。


彼の方が熱い…?
何で熱いの?私の方が早く入っていたのに。


「真菜、もう我慢ができないんだけど」

「今日は、嫌になりました。私の…えっちの知能が上がってからにしま…」

言い終わる前に、手を引かれ抱き締められる。私の腹部に当たる大きな違和感は、ともかく…彼に抱かれると心地がいい。


「もう…降参してくんない?」


「え…何にですか」


「俺のこと、好きだろ」




やっぱ…バレてたんだ。
でも、嫌な気持ちは一切ない。

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