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お前は俺のxxx

第114章 頼れる2人。



『藤川ちゃん大丈夫?ごめんね。教務室に用があって、待たせちゃったよね。』


立花くんは私の席へ歩いてくると、床に落ちた破れたプリントを拾い上げて苦笑いする。


『やることが陰険だよね。
俺のプリントをコピーしてあげるよ。』


「ごめんね。本当にありがとう。
あの..立花くん。一緒に同席してもらいたい人がいるんだけど大丈夫かな?」


ちょうどその事を伝えた時、碧が教室に入ってきた。


『結愛ちゃん。
ごめんね!遅くなった!』


碧は急いで来てくれたのか、息を切らせながら私の側に近づいてくる。


「碧。大丈夫だよ?来てくれてありがとう。
えと..彼はクラスメイトの立花くん。私の話を聞かせて欲しいって言ってくれたの。」


『そうだったんだね?
立花くん、初めまして。
俺は建築科2年の一之瀬 碧。』


碧は立花くんに優しく微笑むと、スっと手を差し出した。

立花くんも頭を下げて、碧の手を握った。


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