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お前は俺のxxx

第113章 秘密。



樹に傷つけられて、その傷をえぐるように、樹の流した噂で嫌がらせを受けて、本当はすごく辛かった…


碧が側にいてくれて、私をあたたかく包んでくれるから、何も考えずにいられたんだ。


そして立花くんも噂に耳を傾ける事なく、自分の目で相手を見極めてくれていたんだね…


私の心は立花くんのその人柄に救われた。


放課後…
立花くんと話してみよう。

碧も一緒いてくれるから…


私は涙を拭うと、大きく深呼吸して教室へ戻った。

教室内の雰囲気は相変わらずだけど、課題の続きでテーブルに戻ると立花くんと目が合い、優しく微笑んでくれた。


(立花くん…ありがとう。)


私は心の中で呟くと、またスケッチブックを広げて学祭のためのデザインを描いていた。


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