
お前は俺のxxx
第104章 何してんの…?
【颯太】ーSideー
飲み物を買ってすぐに戻るはずが、厄介な事に地元の先輩らに捕まってしまった。
酒もだいぶ入っていて、なかなか離してくれねぇ。
もうすぐ花火が上がっちまうってのに、結愛を1人残してきたままだ。
『ちょ。マジ勘弁してよ先輩。
女1人で置いて来てんだからさ。
何かあったらどうすんだよ。』
『はあ?颯太に女〜?
お前、ずっと取っ替え引っ替え遊んでたじゃねぇかよ〜。』
『そうそう〜。なぁ、前みたいにナンパ行くぞナンパ〜。お前いると、女も尻尾ふって付いてくんだからさ〜。』
中坊の頃に一緒にバカやってた、先輩はいつも強引で毎回ナンパに付き合わされた。
俺自身も盛ってた頃だし、どうでもいい女を抱いて楽しんではいた。
でも、そんな俺には今は大事な女がいる。
いつまでも、チャラチャラした先輩らに付き合ってられるかよ…。
結愛が待ってんだよ。
『マジ勘弁してよ。
もう俺は他の女抱く気なんかねぇよ。』
そんなやり取りをしている時、低い音とともに夜空に花火が打ち上げられた。
マジかよ…。
早く結愛んとこ戻んねぇと。
