テキストサイズ

お前は俺のxxx

第103章 迷子。



まこっさんのお店を後にして、ようやく迷子センターに着くと、ゆうまくんが『ママー!』と叫んだ。



ゆうまくんのお母さんも、迷子センターへ来ていて見つけることができた。



颯太がゆうまくんをゆっくり肩から降ろすと、私と颯太の手を引いて、お母さんのところへ走り出した。



『ゆうまー!心配したんだよ!』



とお母さんは瞳に涙を浮かべてゆうまくんを抱きしめた。



『ママごめんなさい。
お兄ちゃんとお姉ちゃんが連れて来てくれたの。』



ゆうまくんは私と颯太の手を繋ぐと嬉しそうに、お母さんに紹介してくれる。



『ご迷惑をおかけして、本当にすみませんでした。

ここまで連れて来ていただいてありがとうございます。』



と深々と頭を下げてきた。



「あ…そんな…。
ゆうまくんとてもイイ子ですね!

ゆうまくん良かったね♪これ。
はい!さっきのお兄ちゃんのお好み焼き。ママと食べてね♪」



私がゆうまくんにお好み焼きの袋を手渡すともう1度お礼を言ってくれた。



『こんなにしていただいて…
あの、おいくらでしたか?』



ゆうまくんのお母さんはお財布を取り出そうとすると、

『大丈夫です。知り合いから全部もらったものなので気にしないで下さい。』

と颯太が声をかけた。



『すみません。
本当にありがとうございました。』



私はゆうまくんの視線に合わせて屈むと

「ゆうまくん。もうお母さんとはぐれないようにね?バイバイ♪」

と頭をポンポンと撫でてあげた。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ