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お前は俺のxxx

第103章 迷子。



「どうしたの?ボク1人?
誰かとはぐれちゃった?」



男の子は小さくコクっと頷くと
ポロポロと泣き出してしまった。



「わあぁぁ⁉︎大丈夫だよ?お姉ちゃんが一緒に探してあげるからね?」



私が男の子の頭を優しく撫でてあげると、ギュっと抱き着いてきた。



『あ?コラ!チビ!結愛に..』



「颯太‼︎」



颯太をキッと睨むと、私は男の子を抱きしめて背中をポンポンと優しくたたく。



「ボクはいくつ?名前は?」



『ゆうま』



そして指で4と示してくれた。



「ゆうまくんは4歳なんだね。
偉いねぇ♪ちゃんと言えるんだね?」



私はゆうまくんを見てニコっと笑った。



「颯太。とりあえず、迷子センターに連れて行こう?」



颯太は私を見てフッと笑っている。



『そうだな。』



颯太は男の子を私から引き離すと、ひょいっと自分の肩の上に乗せた。



『しっかりつかまっとけよ。』



そのまま通りに戻ると、さっきとは反対方向にある迷子センターへと歩いていく。



『お前も迷子になんなよ?』



と私の手を、自分の腕に回させた。



『お兄ちゃんの上、高ぁい♪』



ゆうまくんは颯太の肩の上ではしゃいでいる。



『お.おい!暴れんなって..。』



その様子を見ていると、なんだか親子みたいに見えてついつい笑ってしまった。

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