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お前は俺のxxx

第33章 もう遅い…



痛ぇ……


失うことの痛みは
分かってるはずじゃねぇか。


突然失った母親。
あの時初めて知った痛み。


喪失感…


ぽっかりと空いた穴は
なかなか埋まることは無かった。


欲望を満たす時だけは無心になれた。
けど、いくら抱いても埋まることは無い。


結愛に出会って、何かが満たされた。
俺に、温もりを与えてくれた。


あの時と同じように、
また失ってもいいのか…?


碧が言うように、このままでいる気か…?


俺は屋上から飛び出した。
結愛を探したが、見つからなかったーー





【颯太】ーSideー



End...

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