
お前は俺のxxx
第33章 もう遅い…
走り出した結愛を引き止めようと
腕を伸ばした俺は、ハッと我に返り
拳を地面に叩きつけた。
(何やってんだよ…俺は。
突き放したのは自分じゃねぇか…。)
片膝を立てた上に腕を乗せ、
俺は顔を伏せた。
どのくらい、そうしてたのか…
下から碧の声が聞こえた。
『颯太。話あんだけど。』
『何だよ。』
『俺、結愛ちゃんに告るから。』
(…結愛に……告る…?)
『俺は忠告した。
お前、いつまでそうやってるつもり?
結愛ちゃんを奪ってもいいんだな?
悪ィけど、俺は本気でいくから。』
碧はそれだけを言うと
屋上から出て行ったーー
