
君の笑顔をーー
第51章 何で私⁉︎
あれから、陸と一緒に帰るようになり、私はいつものように、図書室で勉強をして陸を待っていた。
『泉先輩!』
「お!蒼介くん。」
図書委員の柊くんは、遅れて図書室に入ってきた。
球技大会の日は、私を抱え上げて走ってくれ、そのたくましい腕にビックリしたものだ。
毎日、図書室に通う私の隣にくると、柊くんが座り、話をするうちに仲良くなっていた。
『今日も、高城先輩を待ってんッすか?』
「そだよ〜。勉強してるとあっという間だしねー。」
『そうッすか!』
一瞬、蒼介くんの顔に影が落ちたような気がした。
