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人間と吸血鬼

第13章 惑わす

和也「雅紀のお母さんってどんな人の?」

雅紀「ん?母さんはね、料理が上手で弱い人間の味方をする正義さんって感じかな?」

和也「へぇ〜…いいな〜」

雅紀「和は…?」

和也「えっ…」

雅紀「あっ、ごめん!話したくないよね…」

和は少し黙って話し始めた。

和也「ん〜…あんまり覚えてないけど…」

和はちょっとさみしげに、

和也「すごい仲良かったよ。」

雅紀「そっか…ごめんね?無理矢理みたいな感じで…」

和也「全然。こんなこと言えるのは雅紀くらいだよ?」

雅紀「ありがとう…」

和也「俺たち人間の時にちゃんと出会ってたらよかったのにな…」

雅紀「運命変わってたかもね?」

和也「そうだね…」

俺はさみしげな顔をしている和の手を握った。

雅紀「でもこうしてまた出会えたんだよ?それでいいと思うよ?」

和也「うん…ありがとう…」

和はニコッと笑ってくれた。

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