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アクマにアソコを貸しました

第6章 ロスタイム上等じゃないですか

気を失っていたのは数分?あるいは数十分の事だったのか。次に目を覚ました時にはお風呂でした――


膝を立てたマソォにクタリと寄りかかって身を委ね、身体中をモコモコの泡で撫でるように優しく洗われて
「ん…っ」

という自分の甘ったるい声で目が覚めたのだけど。

うわ…恥ずかしい、今の声は私!?

そう思って慌てて起き上がろうと浴室の床に手を着いて、力をこめると

――ズルゥッ!

泡で手が滑り、転けてしまった。

「あぶな…っ」

咄嗟に支えてくれたマソォには感謝…

ぷっ!「梓穏、鼻の頭に泡〜(笑)」


笑って顔を近づけてくると、カプンと鼻の頭を口に含んだ。

「ダメだよっ、泡なんか食べたらお腹壊すよ!」


メッ!という感じで軽く睨んでも、彼に寄りかかった状態では迫力も説得力も皆無だろうな…

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