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アクマにアソコを貸しました

第10章 イカ?いいえ、津島です

一瞬で憮然とした私の表情を確認すると、楽しそうにクククッと喉の奥で笑った。

「お前が珍味なのはともかく、あの女を見ていたのはそういう意味じゃない。
あの女とその恋人には近づくな。いいか、関わるなよ」

珍味は訂正しないんか!って、え?萌々ちゃんの恋人?

思わずケィシの方を向こうとすると、頬と頬がくっついた。
離れようとすると頭を抱えるようにホールドされ、身動きが出来ない。

「も、萌々ちゃんの恋人って誰?…津島じゃないよね?」

顔の近さにドキドキしてしどろもどろなのはご容赦ください。

「誰かはわからん。だが津島じゃないな」

関わるなと言われてもそれじゃどうすりゃいいのよ。使えねーな、オイ!

そんな事より、ピッタリと頬をつけて喋られると振動がダイレクトに響く。

クチュ

「ァんっ…」

耳に熱い舌を差し入れられて濡れた声が漏れた。

クチクチと私を溺れされる水音が、耳から聞こえるのか脳に聞こえるのかもわからない。

頭がボゥッとしてきたところで耳の縁に歯をたてられた。

「や…っ…」

膝の力が抜けそうになって両手でケィシの腕にすがったと同時に、トプッ…と蜜が溢れて下着を濡らしてしまった。

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