テキストサイズ

アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

「な…ぁっ、こちょこちょしないで…ぇ」


その途端、ピタリと指が止まった。

……え?

「マソォ…?」

「ん?どうかした?

あ、梓穏の希望は最優先だから安心して」
止めて、って言うなら勿論止めるから――

親切なセリフのはずなのに、嘘くさい。


「あのね、違うの…」

ここで終わってたまるかー!

「ん?何が違うの?」

とぼけているのか、小首を傾げるマソォ。くっ…!鼻血がでそうに萌えるが、今はそれどころじゃない。

「マソォはいいの?」むしろ続きを。

「いいんだよ。それなら出来る範囲で思い出を作るだけだから」
マソォは、いたずらっ子みたいな目をして私の顔を覗きこんだ。
「ね?梓穏?」

!!!
わざとだろォーー!!

しばらく見つめあったもののマソォは動かないし、お腹の奥は疼くばかりだし、こんな中途半端な思い出で去られてたまるかー!


「マソォ…違うの、や…めないで。つ、続きして…」

…早々に敗北宣言。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ