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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

ふと閃いた事がある。

「それが原因?だから帰るなんて言うの?」

「違うよ、聞いて」

「謝るから。
ごめんなさい、もう二度とそんな風に間違えない。
マソォが許してくれるまで何度でも謝るから、チャンスをちょうだい」

「梓穏、落ち着いて」

「私を置いて行かないでよ…んッ」

マソォの柔らかな唇で塞がれては黙るしかなかった。

半開きの口内にあっさりと熱い舌が侵入してきた。煽るように、誘うように舌を絡めてくる。

足りない。後からあとから湧いてくる唾液を飲み込んで、マソォの舌を引っこ抜いてしまいたい位。


「マソォ…はぁ…ちゅくちゅく…美味しい…

マソォ…ここに…居て…」

「ばか梓穏。そういうの危ない、ってわかってる?

もしかして悪魔の唾液で疼いちゃった…?」

そのセリフに目を開ければ、潤んだマソォの瞳がすぐそばだった。

っぷふ

息を吐くようにして口を開けて、僅かに顔を離すとツツ…と透明な縁(えにし)で繋がった。顔が離れた時、

あ…

という顔をしたマソォに背中がぞくぞくした。

「悪魔の唾液に酔ったとしたら、今じゃなくてもっと前だよ。だから…」

透明な縁がプチュッと切れて、口の端から垂れた。ペロリと彼のそれを舐めとる自分は、欲望を剥き出しにして誘っている。

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