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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

「どうしてそんな事言うの?心配だよ、決まってるでしょ!?それとも、それもダメなの?
マソォが私には目もくれず他の女の子とたくさんエッチしてたとしても、心配くらいはしてもいいでしょ!?」

あぁダメだ自分でも意味わかんない…顔が上げられずに、マソォの胸に額を押し付けた。

「なにそれ…ヤキモチ?

梓穏に目もくれないんじゃなくて、梓穏が俺に目もくれなかったんでしょ。


俺が梓穏を抱こうとしたら梓穏が俺に言ったんだよ…ケィシ、って」

マソォの声は傷ついていた。傷ついて、今も傷口から血が滲み、彼に苦痛を与え続けているような声だった。

「知らない…私そんな事言ってない!それにマソォとケィシを絶対に間違えないよ!」


「…………」

相変わらず傷付いた目をして、困ったように眉を下げているマソォ。


無言の彼の様子に真実と知る。

「……言ったのね。私が覚えてないだけで、それがずっとマソォを傷つけて、マソォに傷つけさせていたのね…?

ごめんなさい…マソォはマソォとして、ケィシはケィシとして好きなのに」

涙はダメだ。ここは私が泣くタイミングではない。

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