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すごく辛くてすごく優しい毎日を

第2章 私の学生時代

東京からそう遠くない、関東のある地域に私が通う私立女子中学校があった。

広大な土地に建つその学校は、高等学校が同じ校舎にあり、隣の敷地には附属の小学校が建っている。

朝の登校時間には、小学校前に高級車がズラリと並び、お金があることを見せびらかして満足げな気分の親たちが、子供を降ろして去っていく。

私は家からバスに乗り、電車を乗り継ぎ、登校時間はいつもギリギリだった。

私はアキという名前で、8歳上の姉がいて、両親は祖父の代から続く会社を経営していた。
決して貧乏というわけではなく、むしろ裕福な方だと思うが、小さい頃から両親にはうちは貧乏だからと言われ、おもちゃなどは一切買ってもうことはなかった。

小学校3年生から勉強は苦手になった。
体も小さくて、内気な性格で、マセた同級生からはいじめの対象にされた。

親は厳格で、中学からは私立の女子高に入れて、品のあるお嬢様に育てようとしている。
小学校の途中から、受験のために塾に通っていた。
塾でも、常に成績が悪いクラスに分けられそこから抜け出せることは一度もなかった。

小学6年生のある日、学校帰りに塾へ行き、退屈な授業だと思い窓の外を眺めていた。

隣の建物には有名な学習塾があり、休憩時間なのかそこの生徒達が、笑いながらこちらの様子を見ていた。

その時、ふと目に入った男子は、同じ小学校に通うマコトだった。


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