テキストサイズ

すごく辛くてすごく優しい毎日を

第1章 幸せとは

女は都内のあるカフェでブラックコーヒーを飲みながら、一人外を眺めている。

外を歩く若いカップルを目で追っていた。カップルは今が幸せの絶頂と言わんばかりに、楽しげに手を繋いで歩いている。

それを見た女は優しい顔をした。
そして両手でカップを持ち、コーヒーを飲む。
ちょっとむせてしまったのか、軽く咳をしたあと、ハンカチで口と目尻を押さえた。

あの頃、あのときに自分が選択してきたこと、ひとつひとつを思い出して。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ