
秘密の関係
第3章 初デート
「にしても本屋は…古臭いな。この時代なんでも電器なのにな」
「紙を馬鹿にするなよ!電気器具なんて壊れたら終わりなんだから」
本屋に入るなり嫌な顔をする先生を軽く説教しながら私は二回の参考書とか売ってるコーナーに行った。
たまにはちゃんと勉強しておかないと。
「そういえば気になってたんだが」
「んー?」
「お前親いるのか?」
いきなりなんだ。
親がいなかったら私はどこから生まれてくるというんだ。
「なんです…それ」
「いや…お前から親って感じの乳臭い匂いがしないからな」
「変態。まあ私の親はいませんよ仕事で海外にいます」
私の親は昔から仕事一筋で娘である私は仕事の次にしか思われてない。
親が原因で聞き分けのいい子に育ったのかもしれないな。
