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☆短☆編☆集☆!!

第6章 家出少年×一匹狼

「いいから飲みな?」



そう優しく僕に微笑み掛けてきた




「うん」




僕はココアのフタに手を掛ける




でも手がガチガチで中々開けられないでいた




「お兄さん...フタ開かない」




「了解」




そう言ってフタを開けてくれた




「ほれ、冷めねーうちに飲め」




僕はココアを受け取り口に含んだ




「あったかい...」




お兄さんはココアを啜る僕をジッと見詰める




僕はそれが気になって上手く飲めなかった




「...お兄さんは何か飲まないの?」





「あー。俺は乾いてねーからいい」




そう言ってふたたび僕を見詰める



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