テキストサイズ

幼なじみ

第1章 私達の関係

「わかった。いや、迎え行くよ」


…もうバイバイなんだ


寺島の電話の話し声を聞きながら思った


「わかった。じゃあまたあとで」


寺島が電話を切った


『彼女?』


「あぁ…高崎わりっ!俺、春奈のとこいかなきゃ」


『あ、う、うん…すぐ服着るね』


ほんとは行かないでって言いたい…
寺島…行かないでよ…


私は服を着て荷物を持った


「家、すぐそこだから送らなくて大丈夫だよな?」


『送って…』


「ん?」


『あ…な、なんでもない!今日はありがとう…』


溢れそうな涙を堪えて私は言った


ストーリーメニュー

TOPTOPへ