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幼なじみ

第2章 複雑なキモチ

ードガッ!


俺はそいつを殴った


「…てぇッ」


『いい加減にしろよ!』


俺はそいつに言った


「悠くん?!何してるの?!」


廊下にいた愛美が教室に入ってきて俺に言った


『迷惑なんだよお前!俺に…俺にまとわりついてくんなよ!お前のせいで…お前のせいでこんなふうになったんだからな!』


俺は愛美に怒鳴った


「悠…」


『その呼び方やめろよ!もう…もう俺達は小さい頃のままじゃねぇんだよ!』


愛美はビクっとなって俯いた


「ごめんね…悠…寺島くんがそんな風におもってたって気がつかなくて…」


愛美の声は震えていた


『どっかいけよ…お前の顔なんてみたくねーよ』


俺は冷たく言い放った


愛美はそのまま教室から出て行った


それからからかいもなくなり愛美が俺に近づいてくることもなく俺は嬉しかった


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