テキストサイズ

幼なじみ

第2章 複雑なキモチ

「悠くん!愛美ね大きくなったら悠くんのお嫁さんになる!」


俺は小さい頃のことを思い出していた。


「悠くんは愛美のこと好き?愛美は悠くんのことだーいすき!」


『…愛美』


あの頃の俺たちはどこにいくにもなにをするにもずっと一緒だった


あのからかいがある前までは…


それは中学1年生の春のことだった
皆学校にも慣れてきてそんな日に…
俺たちを引き裂くことが起きた…


「おい!みろよー!あいつらまた一緒にいるぜー!」


餓鬼大将的な存在の奴の一言から始まったことだった


「なぁーお前らって本当は付き合ってんだろ?」


『付き合ってねーよ!』


「またまた嘘言っちゃって!照れんなよ悠くん♡」


『付き合ってねぇってば!』


それからどんどんからかいはエスカレートしていき
下駄箱に愛美の上履きが入っていたり
愛美の体操着が俺の鞄の中に入っていたり…


「悠くーん!愛しの愛美ちゃんが教室の前にいますのぉ?」


そいつが俺に言ってきた


いい加減うんざりしていた
毎日毎日…イラつくんだよ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ