
永遠(トワ)に愛す
第6章 …ヴァンパイアの王…
「ありがとう…
なんか‥自然と涙が… 」
「それだけ‥りん様が優 しいんです
私と響夜様が
あなたに惹かれた理由 の一つかもしれません …」
「シンさん…」
「りん様…愛しています ‥‥
心の底からそう思うの は生涯あなただけです ‥‥」
「あ‥あの…」
突然の愛の言葉に戸惑うりんに、シンはフッと微笑んだ‥‥
「少し‥言ってみたかっ ただけです
…一つだけ‥お願いが あります
もう一度だけ…抱きし めてもいいですか?」
「えっ…」
「それ以上は‥なにも望 みません‥‥」
そんな目で‥顔で‥言 わないでっ…
だめって…言えなくな っちゃう‥‥
「‥‥少し‥だけなら… 」
「ありがとうございます …」
シンの腕が、優しくりんの体を包み込み…
華奢な体は、スッポリとシンの胸の中に収まった‥‥
「りん様…」
感情の高まりと共に‥ギュッと腕に力が込められた‥‥
シンさんの想いが‥痛 いほど伝わってくる…
ヴァンパイアも人間も …
誰かを好きになるって 気持ちは‥変わらない ‥‥‥
