
永遠(トワ)に愛す
第3章 …運命(サダメ)…
「‥‥ん‥‥」
あれ…わたし――‥‥
見慣れた部屋の景色といつものベッドの感触の中、りんは目を覚ました…――と同時に、ベッドに座っていた響夜が目に入り‥ドキッと胸が高鳴った。
「おはよう‥りん…」
「おっおはよう…」
わたしっ気絶しちゃっ たんだっ…
ここまで運ばれたって ことだよね…
服もちゃんと着てるし っっ…
「無理させて悪かった
お前の反応が可愛すぎ て‥つい…」
「わっわたしは大丈夫だ からっ」
恥ずかしすぎて顔が見 れない…
っていうか
朝方までしてたなんて 思い出しただけで…
キャーーっっ
ホテルでのことが頭に浮かび‥りんは顔を真っ赤にさせ、カーッと体が熱くなった‥‥
「クス…
お前は‥本当にわかり やすいな」
整い過ぎた顔が近づき‥軽く唇が重ねられた‥‥
「腹空いただろ?
昼食を用意してあるか ら食堂に行くぞ」
「うんっ
あっ…ねぇ響夜…
その…今度料理する時 わたしも手伝いたいな ‥‥」
「横で見ているだけで十 分だ
せっかくの綺麗な手な んだからな」
「そっそんなことないよ っ」
綺麗なのは響夜の方だ しっ
「俺は‥お前の身の回り のことがしたいんだ
…駄目か?」
有無を言わせないような鋭い眼差しで見つめられ、苦しいくらい胸が高鳴った‥‥
「だっ‥だめじゃ…ない けど‥‥」
「それなら‥もっと俺に 甘えろ」
「…うんっ」
