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背徳の雨

第1章 全てはここから始まる



甘やかされて育ったから
貪欲で傲慢になるとは限らない。
私は無欲で控えめな子だった。
大人しく何も欲しがらない、
手の掛からない良い子だと思われていた。
無口で一人遊びが得意で
他の子とは違う、少し変わった子だった。
でも本当は底抜けに明るい元気な子。
意欲的で何にでも興味を持ち
よく笑って、走り回る活発な子だった。
料理や家事に興味津々で
母は教えてくれないからと
祖母に教えて欲しいと頼んだ事があった。
しかし何回頼んでもダメだと言われ、
布団を畳むのも
掃除するのもダメだと言われ、
酷く怒られた。
何故ダメなのか分からなくて
言われるがまま遊んで食べて育った。
やはり世間知らずの子になった私。
そんな私を母は捨てた。

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