背徳の雨
第3章 ケガレ
誰も私を愛してくれない。
今までもこれからも、ずっと。
私は傷物だから
道行く人から好奇の目に晒され、
偏見され続けるのだろう。
それならいっそ
私の過去を無かった事に…
だから私は家を飛び出した。
幼なじみの先輩、
美月にだけ家出をする事を伝え
それならばと
私に紹介したい人がいると
真夜中に家から連れ出した。
私は彼女に全て打ち明けた。
虐待されていた事。
いじめられていた事。
全て話すと彼女は酷く心配して
優しい言葉をかけてくれた。
彼女が紹介してくれた女の子、
絵里もまた初対面なのに
まるで自分の事のように心配してくれた。
優しい言葉をかけてくれる人が
こんなに近くにいるなんて。
それを知って私は少し安心した。
絵里は私を家に招き入れ、
真剣な表情で私に問いかけた。
「大丈夫?」
と。
私は虐待されている事を
絵里にも詳しく話すと
絵里は私を家へ置いてくれた。
「本当にありがとう…」
私はこれで虐待から逃れられると思い
嬉しくて泣いていた。
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