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背徳の雨

第2章 コワレタ、モノ



小学校4年生。

「前から気になってたんだけど
そのアザはなに?」

愛は私にこう質問するようになった。
彼女は私の体にアザがある事を
初めて話した時から気付いていた。
だから心配になって
話しかけたのだと言う。
皆気が付いていなかったが
当時私の顔は青くなり、
酷く腫れ上がっていたのだ。
ずっと俯き、
顔を手で隠す癖があった為、
先生でさえ私のアザに気が付かなかった。

「何かあるんでしょ?」

愛は真剣な面持ちで問い掛けてくるが
私は絶対に答えない。

「転んだだけだよ」

一点張りだった。
愛に迷惑をかけたくない。
その一心で嘘を貫き通した。


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